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同立交歓演奏会を終えて ~ベストな本番を目指そう~ [♫ 現場より…]

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先日の同立交歓演奏会、私の指揮した同志社交響楽団のブラームスの2番は、久しぶりに“本番がベスト”となりませんでした。 
ゲネプロでは豊かなホールの響きとだいぶ仲良くなれて、これに本番の集中力が加われば今まで積み重ねて来たものが120パーセント発揮できるだろうと思ったのですが、残念ながら本番はそうはなりませんでした。
私としては結構ショックで、この一週間毎日そのことについて考えています。 4月からの2ヶ月半の練習の進度がいつになく遅かったのも確か。特に管楽器にムラがあったのも確か。 ブラームスの語法が徹底しなかったことも大きい。 しかし一番大きな問題は、オーケストラの空気がいつもより薄かったことかもしれません。

自分たちが楽器の演奏が好きでたまらない、そのことをブラームスの力を借りてお客様に伝えたい、その使命を全うするために納得のいくまで辛い練習や楽譜を読み込む努力を行う、そのあたりの徹底ぶりが例年よりも甘かったのではないでしょうか。
とことん突き詰めないで程よいところでやめてしまう、指示待ち、これらは全国的な傾向ですが、同志社交響楽団が伝統的に持っていた【技術力<表現欲求】の不等式が逆転に向かっているのであるならば、これは由々しきことと言わざるを得ません。

一年前にプラハで満員の聴衆の方々に伝わった感動はまぎれもなく本物でした。 あの時も厳しい練習に耐え使命感を持って演奏し心身ともに果てたはずです。 海外公演と同立演奏会とモチベーションが違うなどということはありえないはずです。
本場ヨーロッパで本物の感動を聴衆と共に味わうことを知ったメンバーが、後輩にそのエッセンスを伝えてくれているはずの同響の空気、その空気自体が薄くなったのか空気を吸い込む深さが浅くなったのかはわかりませんが、身の回りに満ち溢れている伝統、財産をもっと活用し実際の演奏に活かしていかなければならないと強く思っています。

本番をベストの状態に持っていくのは、半分は指揮者の責任だと思いますが、残りの半分はやはりひとりひとりのセルフコントロールによるものでしょう。 ミスや事故は無いに越したことありませんが、それを恐れて守りにはいるより、今までの積み重ねを信じて思い切りの良い演奏をする勇気、これが最も大切なことです。
これはリスクを抱えるということとは全く異なります。 練習の発表会ではない、プラスαに満ち溢れた本番を大いに楽しむ余裕を持つこと、これも正しい音程で弾くことと同じくらい、あるいはそれ以上に身に付けるべきスキルです。 これが個人練習や合奏練習での目に見えない方の目的といえるでしょう。

つまり全てのことに当てはまるのは、何事も突き詰めて極めるまで-もう一歩二歩先まで-努力しなければ真の実力はつかない、ということです。

オーケストラをやる目的や意義は人それぞれ違って当たり前です。 そういう人が集まってオーケストラとなった時に、そこの空気の濃度やお互いのテレパシーの感度と出力がグッと上がり、普段の生活では経験できないような濃密な活動を自発的に展開できるのです。 それがオーケストラの魅力であり不思議な力でもあります。
せっかく参加するからには、その魅力を最大限に引き出すために、本人はもちろん本人の心に顔を出す「音楽の神様」も納得するような姿勢で取り組もうではありませんか。
近いうちに私が知っている本来の姿の同志社交響楽団とリベンジの機会を持てることを願っています。
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2014/06/24 オデンヤ

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~近況報告です~ [♫ 現場より…]

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この3月で東京芸術大学を退職します。
法人化されてから非常勤講師が任期制になり、今まで指揮科は例外措置として「今までの」メンバーが続けていましたが、どうやら限界のようです。 私は28年勤めたことになりますが、20年以上が4人同時に退職となりました。
…というわけで、やっぱり就活しなきゃダメかなぁ?

広島の演奏会、結構疲れました。
若いソリストたちからはエネルギーをもらうことも多いのですが、何が起こるかわからない緊張感やフェイントへの対応にはかなりエネルギーを使います(笑)。

2014/03/04,08 オデンヤ
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鎌倉交響楽団 第97回定期演奏会・感想 [♫ 現場より…]

先日の鎌倉交響楽団第97回定期演奏会を聴いた友人から、このような感想をいただきました。 どうもありがとうございました。

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◆小田野氏指揮、鎌倉交響楽団 第97回定期演奏会を、聴きにいってきました。
想像以上の出来ばえで、素直に感動しました。 小田野氏をはじめ、皆様ベテラン・円熟の域に達しているのかなと。
ヴァイオリニスト 戸澤 哲夫氏の音色は、とても繊細で、この方だけでも聴きに行ったかいがありました。
魂に近い仕事に感謝。<A.N>

◆今日の午後は、心に染み渡る音楽に出会うことができました。
コンサートの始めに、「拍手をしない」という約束で演奏された、バッハの「G線上のアリア」を聴きながら、震災にまつわる色々なことに思いを馳せたりしました。
独奏ヴァイオリンの戸澤哲夫氏の端正で深みの感じられる演奏は、別の機会にも聴いてみたくなるものでした。
小田野氏の指揮は、いつもにも増して、音楽に携わる一人の人間としての「思い」や「願い」が、一挙手一投足にまで込められていたように感じられました。
このコンサートを聴けて良かった、というのが、正直な思いです。<Y.I>
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今回は震災の影響が少なからずあり、物理的にも精神的にも苦労の多い演奏会開催となりました。 合宿の中止は痛かったです。
普段なかなか難しい“集中練習”ができる貴重な機会であると同時に、客演指揮者にとっては大勢のメンバーと酒を酌み交わしたっぷり語り合える貴重な機会でもあるからです。
計画停電で予定していた練習場が使えなくなり、急遽他の練習場を手配して練習中止だけは避けられましたが、担当の方のご苦労はどれほどのことだったでしょう。 震災がお仕事にも影響し、練習のみならず本番にも出られなくなった方もいらっしゃいました。

何よりあの地獄の光景から私たちがもらってしまった何とも形容しがたい非常に不快な気持ちが、全ての秩序を微妙に狂わせてしまったようでした。 演奏会開催についても、どれほど議論が重ねられた事でしょう。
私個人としても、本番に向けた仕上がりの遅さを震災のせいにしたくはなく、「鎌倉交響楽団と小田野はこんなもんじゃないぞ!」 と意気込んでみたものの、超名曲プログラムをお客様に本当に楽しんでいただけるかどうか、焦りとプレッシャーに久しぶりに押しつぶされそうになりながら迎えた本番でした。

結果は・・・上記友人のみならず多くの方が「魂」とか「心」という言葉に触れながら喜んでくださいました。 プロアマ問わず演奏をする者にとって【聴いてくださる方の心に語りかけられる】かどうか、これこそが究極の使命であり目的だと信じます。
今回も本番の演奏がベストでしたし、それを成し遂げた鎌倉交響楽団の演奏者としてのパワーは、震災の影響など関係無い、長い歴史を通じて培ったオーケストラとしての蓄積と、メンバー個人個人の音楽に対する愛とが一体となった、まさに「実力」なのだと思います。

ヴァイオリン独奏の戸澤君(あえて「君」と言わせてもらいます)とは15年ぶりの嬉しい再会。 彼が藝大の学生オーケストラのインスペクターをやっていた時に私と一緒にブラームスの2番をやった時の記憶が、まるで泉が湧き出るかのごとくさらさらとクリアに蘇ってきました。
オタッキーな彼はオーケストラの楽器の配置にこだわり、その意図が良くわかるからボクもニヤニヤ喜んで賛同したのが、彼にとっては「親身になって話を聞いてくれた良き先生」と映ったそうです。
お互いに大好きなブラームスの協奏曲を納得し合えて演奏できたのも、私にとって何よりの経験でした。

2011/05/03 18:40 小田野 宏之


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JOCシティコンサート in 大阪音楽大学 2010 [♫ 現場より…]

私にとっては久しぶりのJOCコンサートでした。
第一部はステージ上にグランドピアノとエレクトーンが置かれ、ピアノとエレクトーン交互に子どもたちが登場し自作曲を披露しました(私は楽屋のモニタでその様子をちょっと見ていました)。
みんなそれぞれ身に着けた作曲と演奏両方の技術を駆使し、自分のイメージを音にして表現していました。 まさにミラクルチルドレン!

ところで、以前から抱いていた私の素朴な疑問は今回ますます増大。
エレクトーン奏者はどうしてあんなに身体をくねらせて演奏するんだろう? あそこまで身体を動かさなくても、出したい音は表現できるだろうに。 心を込めて音を出す事とオーバーアクションは明らかに違うはずだけれど・・・
(もしかしたら最新型エレクトーンには「奏者の身体のくねりを検出して発音に反映させる特殊センサーが搭載されている」なんて事はありませんよね?)

私の出番であるピアノコンチェルト「森の旋律」は、ソリスト(=作曲者、中学2年生のお嬢さん)が本番はとても緊張しながらもチャーミングな演奏で客席を沸かせました。
しかしオーケストレーションに問題があり作曲者の意図がしっかり反映されていないなぁ~、と思っていたら編曲は別の作曲家によるものとのこと。 それならば編曲者名を明示すべきではないかと思います。

オーケストラのみの演奏はチャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」。 音楽的にはチャイコフスキーにも怒られないであろう“まとまり”はあったと思いますが、学生の中には前半の子どもたち以上に緊張している人も多かったのか(?)小さな傷が思いのほか多く、今後の反省材料になりました。

2010/10/24 11:32 小田野宏之

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オーケストラ・ミューズ終了 [♫ 現場より…]

毎回ミューズの演奏会を振るたびに、つくづく不思議なオーケストラだなぁと思います。
今回こそ、今までにも増して完成度の低い本番になってしまうだろうと覚悟していました(←これも毎回同じように覚悟しているのですが・・・)。 例年より練習回数が少なかったし、その出席率たるやちょっとここには書けないほどでした(本番直前週末の最後の2日間練習でさえ・・・)。
で、本番はというと、もちろん小さな傷はあるものの、全体としてはちゃんと同じ方向を向いて心が通じ合った表現をしていて、何より演奏したくてたまらない気持ち、演奏の喜びをストレートに過激に(?)ぶつけてくる! 本番で最高のパフォーマンスをしてしまう!
合奏練習に出られなくても、練習の録音を入手して音楽作りはもちろん注意すべきポイントもしっかり「勉強」して、本番ではまるでいつも一緒に練習してきたかのような対応ができてしまうのも凄い。

「ドン・ジョヴァンニ」序曲: モーツァルトはさすがに手強過ぎる。 こればかりは本番で急に大人数になった弦セクションにさすがに統一感不足が見られました。 それでもモーツァルトのフレーズ、響き、様式感をあそこまで実現したのはあっぱれです。 この曲ばかりは昨年のような対向配置でやりたかったです。

ブルッフのヴァイオリン協奏曲: 三浦氏のソロが冴えまくりました。 思えば20年以上前に三浦氏と初めて協演したのがこの曲。 筑波大学管弦楽団の定期演奏会でした。 本番前夜に話が盛り上がり、つくばのホテルのお互いの部屋の冷蔵庫のビールを全部飲んで語り明かし、翌日の午前中のゲネプロが非常に辛かったのが思い出されます。 今回の三浦氏の演奏、一段とスケールが大きくなって、指揮をしていながらうっとり聴き惚れる瞬間が何度もありました。
アンコールのバッハ: 私はいつものようにステージ上のオーケストラに混じって聴かせてもらいました。

ブラームス4番: こういう曲はこのオーケストラに合っているようです。 練習不足なのに、奏者みんなの本番での集中力は見事。 表現意欲だけでなくその深さも大人度もさすがミューズ、良い意味での年の功なのでしょう。

私の立場から正直に言えば、ここまでできるんならもっとしっかり練習して演奏の完成度も表現の深さももっと極めたいと思うのですが、与えられた条件でここまでやってしまうのもアマチュアオーケストラ(それも仕事や家庭が一番忙しい世代)のひとつの在り方かな、とも思えるようになってきました。

★翌日朝からの大阪~広島巡業のために打ち上げに出ることができず、とても残念でした!
2010/10/05 23:17 小田野宏之


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茅ヶ崎交響楽団第 54回定期演奏会 [♫ 現場より…]

9月12日(日)に茅ヶ崎交響楽団第54回定期演奏会が終わりました。
いやぁ、あつかった! 演奏ももちろん熱いのですが、ステージの暑いこと暑いこと! 久しぶり(5年ぶり)の茅ヶ崎市民文化会館でしたが、もしかしたらエコで温度設定が上がっているのではと思うほどの暑さでした。
終演後楽屋で脱いだ衣装のまあ重かったこと!

プログラム前半のモーツァルト「フィガロの結婚」序曲と40番の交響曲は、 弦楽器のセッティングを対向配置(指揮者の右側に2ndヴァイオリンがくる) にしました。
茅ヶ崎交響楽団はあまり慣れていないようでしたが、1stヴァイ オリンと2ndヴァイオリンの対比、対話などの面では効果絶大である反面、アンサンブルのしにくさも演奏に出てしまったところもありました。
もっとも今回は諸般の事情で弦楽器を減らさずフル編成(チャイコフスキーと同じ!)で演奏したので、モーツァルトらしい緻密なアンサンブルを構築しきれないというのも理由のひとつだと思います。

それはそれとして、演奏は両曲ともそれぞれの性格がしっかりと表れた、チャ ーミングなものだったと思います。
練習を始めた頃は「モーツァルトの語法」 からかけ離れたフレーズや表現に苦しめられたものでしたが、本番ではホールの空気が自然な呼吸とともに心地よく揺れ動いていたと思います。

それにしても、チャイコフスキーの4番は猛暑の季節にやるものではありませんね(笑)。
灰色の雲がたれ込める(ちらちらと雪が舞っているかも)憂鬱を絵に描いた風景をイメージするには、茅ヶ崎の9月はあまりに夏過ぎました。
そんな中、第1楽章は結構良い味を出していたのでは? とても魅力的かつ演奏しにくいあのリズムも、一生懸命でなくさりげなく“のって”演奏できたのではな いでしょうか。 第2楽章の管のソロも好調、単に感傷的というだけでない独特の世界を表してくれました。 終楽章の猛烈なエネルギーの放出、実は本番での 「在庫切れ」を少々心配していたのですが、杞憂に終わりました。
言ってみれば終楽章の演奏はある意味スポーツのようなもので、心地良い汗(実際は大汗だったけれど)の後のアンコールのワルツ(眠りの森の美女)はそのせいかいつもより“のり”が軽快だったような気がしました。

20年ほど前にしばらくお付き合いが続いた茅ヶ崎交響楽団、今回は5年ぶりの客演でした。 昔からの懐かしい方々もまだまだ多いなか、新しい若い顔ぶれもずいぶん増えていて、世代交代もしっかりと進んでいるようで安心しました。
未来を見つめる市民オケとして、茅ヶ崎交響楽団のさらなるステップアップを祈らざるをえません。

PS. 指揮者の足の悩みについてはTwitter(管理人注:左サイドバー)を参照のこと…
2010/09/13 22:53 小田野宏之

http://hiroyukiodano-tayori.blog.so-net.ne.jp/2010-08-16
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「星空ファミリーコンサート」第二夜 [♫ 現場より…]

緑地公園駅から野外音楽堂まで歩いている時はカンカン照りでおそらく35度超でしたが、ゲネプロ開始のころには空は一面雲に覆われ風も結構あり、暑さについては昨日より救われましたが風対策(譜面台に洗濯バサミでとめる)が大変でした。
開場15分前にゲネプロ終了、既に長蛇の列ができていて、毎年のことながらみなさんの熱心さに深謝!

今日は普通のコンサートのように大阪センチュリー交響楽団による「ドン・ジョヴァンニ」序曲で開演、昨晩の「コジ」よりも「野外度」は多少上なので、外での演奏の違和感はほんのちょっぴり少なかったかも。
今晩のテーマは音楽で表現される男性像、だから「カルメン」からは「衛兵たちの交代」「アルカラの竜騎兵」「闘牛士の歌」を演奏しました。 つまりドン・ホセとエスカミーリオという対照的なキャラクターの表現ですね。 しかし「闘牛士の歌」の編曲には問題が多過ぎます。 世界中で使われている楽譜がこういう状態であるのは問題です。 誰か万人を納得させる編曲をし直してくれないかなぁ、と本気で思います。

★次は指揮者コーナー: 「カルメン」の有名な「前奏曲」を希望者3人が指揮しました。 演奏はもちろん大阪センチュリー交響楽団。
初めは「夏休みの宿題を全部終えた」小学生男子、とっても楽しそうに左手の指示もしっかり出して指揮をしていて大受けでした。 次は「我こそはドン・ジョヴァンニだと思う」お父さん、指揮台ではドン・ジョヴァンニよりずっとずっとシャイになってしまい、終わった後のインタビューでは「実は奥さんに指揮されっぱなしです」と白状なさいました。 最後は「最近5年間指揮者コーナーで手を挙げたけれど当たらなかった」お母さんがお嬢ちゃんと一緒に登場、指揮台のお母さんにシンクロしてお嬢ちゃんも横の椅子に座りながら指揮、それがとても上手でした。

今日の「ペールギュント」は「ペールの帰郷」から「ソルヴェイグの歌」までを続けて演奏です。 特に「ソルヴェイグ」は野外度がかなり低いのですが、野外音楽堂中が私の予想以上に集中して味わってくださったのがとても嬉しかったです。

「シェヘラザード」第4曲ではセンチュリー・ユースオーケストラが加わって合同演奏。 昨晩と多少メンバーが変わっています。 今晩ものりが良くオーケストラの醍醐味を堪能できる演奏だったと思います。

今日の「六甲おろし」は演奏直前にタイガースの試合の途中経過を司会者がアナウンスしてくれました。 また私のために(笑)ジャイアンツの途中経過も教えてくれ、幸い両チームともにリードしていたので、演奏にも少々力が入りました。

今年の「星空ファミリーコンサート」はこのようにおかげさまで二晩とも大いに盛り上がり楽しんでいただけたようです。 老若男女が気楽に楽しめるコンサート、オーケストラにとっても演奏のクォリティは絶対に落とさずに、しかし仮装をしながら演奏したり息抜きにもなるコンサート、様々な条件を高いレベルでクリアする大切な仕事だと思います。

真面目と気楽さの両立、それが実現できているから、これだけ多くのお客様が楽しみにしてくださるのでしょう。 私も充実感に満ちて終えることができ幸せでした。

終演直後に飲んだ“オーケストラハウスの指揮者室の冷蔵庫にスタッフの方が気を利かせて入れておいてくれたビール”の美味しかったこと!
2010/08/29 23:41 小田野宏之

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「星空ファミリーコンサート」第一夜 [♫ 現場より…]

朝夕は少し秋の気配を感じさせる爽やかな風が吹きますが、まだまだ日中は酷暑続き、今日も大阪は35度を越えたようです。
「星空ファミリーコンサート」のゲネプロは西日が服部緑地の林の木々に隠れる17時30分からに設定してあるのですが、今回はユースオーケストラ単独演奏があるので15分早めて17時15分開始予定でした。
しかし5分前になってもステージ上管楽器の席には見事に直射日光が当たり演奏どころではありません。 結局10分遅らせてゲネプロ開始。 これも野外コンサートならでは。
今年も開場前から暑い中何人もの熱心な聴衆が列を作り、開演時には椅子席はびっしりと埋まりました。 嬉しいことです。

ユースオーケストラによるメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」から夜想曲と結婚行進曲は、本番がベストの演奏でした。 みんないい表情で演奏していて、若者たちの底知れぬエネルギーを感じました。 夜想曲での<表現>は素晴らしい進歩を見せたし、行進曲での<フレーズの美しさ>はみんながそれを理解してくれた証です。

センチュリー交響楽団との「コジ・ファン・トゥッテ」序曲は、本来は野外での演奏に向かない曲(笑)を、モーツァルトのスタイルを失わずにいつもよりちょっとスケールアップした演奏でトライしてみましたが、うまくいったのではないでしょうか。

「カルメン」から「ハバネラ」「セギディリア」「夜想曲」は、練習をあまりしなかった分“本番での指揮者とオーケストラとの信頼感と集中力”に賭けてみましたが、嬉しい結果でした。 
「ペール・ギュント」から「アラビアの踊り」と「アニトラの踊り」、これも野外用ではない曲ですが、とくにアニトラはグリーグの書いた音楽の緻密さをしっかり表現できたと思っています。

★ここでクイズコーナー: 出題は・・・
問1 「カルメン」の『セギディリア』はどこの国?
問2 「ドン・ジョヴァンニ」「ドン・キホーテ」の『ドン』とは?
問3 リムスキー・コルサコフが作曲を始めたころの正式の職業は?

センチュリー交響楽団とユースオーケストラとの合同での「シェヘラザード」第4曲、多少アンサンブルの乱れがあったものの、そのぶん「のり」はとってもよかったのでは? “ゲネプロでの安全運転に対して本番で多少火をつけた”私の作戦は、全体としてはプラスの成果を挙げたと思っています。 それにしてもこの曲はオーケストラの機能をフルに使って様々な音色やリズムの組み合わせを作り出しており、リムスキー・コルサコフがオーケストレーションの達人であることが再認識させられました。

アンコールは「六甲おろし」。 聴衆の手拍子はゴキゲンでしたが歌は全然元気が無くて聞こえず、Gファンの私としては今期のジャイアンツの優勝を確信したのでした。(もちろん「六甲おろし」は仕事でなければ絶対に指揮など致しません!)

今晩の第一夜のテーマは音楽で表現される女性、明日は男性です。 どんな男性像が現れるでしょうか? 
私自身がとても楽しみです。
2010/08/28 23:46 小田野宏之

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ミューザ川崎市民交響楽祭 2010 終了 [♫ 現場より…]

2,000人弱収容のミューザ川崎、満員というわけにはいきませんでしたが、大勢の方においでいただいて一応成功裏に終えることができました。
まずはオーケストラの健闘を称えたいと思います。

「禿げ山の一夜」と「展覧会の絵」のように“ストレートな表現でアグレッシブに弾く事を求められる曲”に挟まれてモーツァルトを弾く事は、特に弦楽器にとってはおそらくプロでも難しいのではないでしょうか。 「発音」を含めた技術的なスイッチ、同じ音符をモーツァルトの様式に則って読むスイッチ、心身の余分な力を抜いてモーツァルトの音楽に身も心も委ねるスイッチ などを自然に切り替えなければならないのですが、これが簡単ではないのです。
今回はオーケストラのスケジュールその他の様々な事情で、モーツァルトの練習時間が絶対的に少なかったのですが、指揮者もオケも全て底が見えてしまうモーツァルトを前にして、できる限りのことはしたつもりです。 弦楽器の編成を縮小したのもプラスマイナス両面で奏者に影響を及ぼしたかもしれませんが、本番では私が理想とする(そうあるべきだと信じる)モーツァルトの音楽のスタイルにずいぶん近づいたのではないかと自負しています。

また「良い響きのホールで演奏する事」はオーケストラにとってどれほど大切なことか、今回もあらためて考えさせられました。

贅沢な事に、本番前日の夜のリハーサルはホールでやることができました。 麻生フィルがいつも練習場として使わせていただいている幼稚園の大部屋は、オーケストラがみんなで音を出すとすぐに飽和します。 本番会場としていちばん多く使う麻生市民館は、生の音で響きを作り音色の融合をはかる環境にはほど遠いものです。
ミューザで何回か本番をやっているとはいえ、麻生フィルの皆さんにとって「慣れている」とはまだまだ言えないあの空間で音を出すと、「いつも」とあまりに違う響きやお互いの距離感に面食らって、発音もアンサンブルもずたずたになるのは当然の事。 それでも大抵は10分ほどで落ち着くはずなのですが、今回は30分以上引きずりました。
巨大な空間に自分の音が飛び立っ ていくことには何とか対応できても、他のパートの細かい音が聞こえなくなることについてはどうしようもなかったようで、各楽器のセッティング(座る場所や向きなど)を微妙に調整しつつリハを進めましたが、結局21時の練習終了まで戸惑いは消えることはありませんでした。

しかし、さすが経験を積んでいる「大人の」市民オーケストラ、当日の10時からのリハーサルでは、まるで別のオーケストラのような見事な演奏に変身していました! 前日リハと違い『禿げ山』から音を出したことが良かったのかもしれません。 それでも様々な修正には時間が必要で、予定されていた2時間をみっちり使い、体力的に本番に負担にならないように気を遣いながら、ミューザとの一体感を目指して指揮者とオーケストラとは最後のリハに火花を散らしたのでした。

本番は立派な演奏でした。 麻生フィルとは「大人の付き合い」ができることを再認識しました。
お客様も楽しんでいただけたようで、気持ちのこもった拍手が嬉しかったです。

ただ、曲の最後の音が終わるや否や間髪を入れずに掛かる「ブラヴォ!」には閉口しました。 まるで30年前に戻ったような気分。 あの頃は「TBS (Tokyo Bravo Service)」がいて、誰よりも早く「ブラヴォ!」を叫ぶことが流行っていましたっけ…
今回の「展覧会」では最後の「ジャン!!」が消える前に声がかかり、エキストラで出演していた某プロ奏者は思わずステージから声の主を睨みつけたそうです。 そのオジサンも睨まれたことに気づいて二人は目が合ったそうですが、きっとオジサン、睨まれた意味はわかっていないだろうな。
2010/07/20 11:38 小田野宏之

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大音生と高校生 “音楽の力”で盛り上がる [♫ 現場より…]

一般公開の演奏会ではないので掲載していませんでしたが、今日の午後、大阪音大の学生オーケストラが大阪府立某高等学校の芸術鑑賞教室で演奏してきました。 場所は大阪堺のビッグアイ(国際障害者交流センター)です。
高等学校の鑑賞教室(私たちは「音楽教室」と呼んでいます)はプロでもなかなか難しいのです。 高校生は好みがはっきりしているし、照れもあるのでしょうが「のり」がイマイチなことが多く、ステージと客席との一体感を得るのは小中学生相手よりもずっと大変。 今日も開演前の客席の雰囲気に、大音の学生たちもちょっと戸惑い気味。

しかし“音楽の力を信じれば報われる”ことを今日も経験できて嬉しかった!!
あれほどざわめいていた客席が、けして派手な音楽ではない「フィガロの結婚」序曲が始まった途端に静まり返り、集中して聴いてくれたのです。
次の楽器紹介、プロではみんな慣れているから司会者とツーカーで対応できますが、大音学生の場合は音楽教室は初めての経験、練習でも時間を割いて楽器紹介のための練習をしたのです。
私は正直どこまでステージも客席も楽しめるか不安だったのですが、なかなかどうしてみんな大健闘。 客席も一生懸命聞いてくれて結構盛り上がりました。

結局最後の「展覧会の絵」終曲までそれぞれの曲なりに盛り上がり、アンコールの「ラデツキー行進曲」での手拍子まで、なかなか素敵なコンサートになりました。
高校生諸君の大人としての対応に感謝しつつ、音楽の力にあらためて恐れ入った、幸せな一日でした。
2010/07/15 23:17 小田野宏之

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